「サッカー」 チャンピオンズ・リーグ ACミラン VS PSV

忙しいかろうと、時間がなかろうと見ると決めたら見るのです。
たとえチャンネル争いになろうとも。

前半は完全にACミランペース。
ポゼッションは確か前半途中で60:40。ホーム、サン・シーロでの試合ということもあって終始押し気味に試合を進める。しかしGKゴメスのセーブもありなかなかゴールに結び付けない。一方PSVは完全にカウンター狙い。朴がいい。むちゃくちゃいい。相手ゴール前から自陣タッチラインまで、縦横無尽に走りまくる。ACミランの守備陣もしまいにはファールで止めなきゃいけないぐらいのキレぶり。その朴を中心としたPSVのカウンターはかなり強烈。ただしこれもGKジータの好守備というか、もはや神通力のような、えもいわれぬ迫力に負けたのか上にふかすか、あたり損ねるか、真正面に飛ぶかで、こちらもゴールに結びつけることができない。

これで前半終了かなと思った瞬間、カカから美しいスルーパスシェフチェンコがスピードでDF(ボウマー)を振り切り、ゴール左隅へ流し込み、あっけなく先制。ちょっと鳥肌。

後半になると、これ以上点を取られてはまずいPSVが生き返る。要因はプレスの開始位置だろう。前半は後退後退という感じに、自陣半ばぐらいからようやくプレスを開始していたのだけれども、後半はミラン陣内でもプレスをかけるようになる。結果としてルーズボールを拾える確立が高くなり、またボール奪取の位置が必然的に高くなるためより効果的で危険なカウンターを仕掛けられるように。とはいえ相手はACミラン。たとえネスタ欠場でマルディーニがセンターに入り、若干スピードに不安があるとしても、うまくPSVをコントロール。仮にそれをかいくぐってもジータの念力でシュートはなぜか真正面に。朴がファールをゲットしても、今日はFKがイマイチ。これまでの勝ち上がり方のイメージだと、こういうセット・プレーをうまくゴールに結びつけていたような感じだったのだけれども。

と、SKY SPORTSで発表されたオプタデータを見るとPSVコーナ・キック0本か。

前半60:40と圧倒されたポゼッションもトータルでみると47.9:52.1と最終的にPSVが逆転しているあたり、やっぱり後半はPSVが攻勢だったんだな。しかしながら点が取れそうで、なかなか取れないPSVを尻目に、最後にもう一度ミラン。またしても起点はカカ。ペナルティ・エリアに侵入して相手DFと対峙した瞬間、その後ろをオーバーラップするミラン選手(おそらくカフー)。このパターンで何度か崩されたPSVDFがそれに反応した瞬間、意表をついてシュート、それが相手DFに当たったこぼれ球を途中交代で入ったトマソンが倒れながらダイレクトで押し込み、勝負あり。

これで次節ホームとはいえ、ACミラン相手に3点以上取らなきゃいけなくなったPSVはかなり厳しい。ACミランは苦しんだけど、結果でみれば上々。バランスのいいチームだけに大崩れしないだろうから、決勝進出は堅いかな。

明日の試合?
今最も計算できるチームと今最も計算できないチームの対決だけに、予想するだけ野暮ということで。何が起こるかわからない、そんなスリリングな試合を期待して。