クローク・パーク解放

昨日のGAAの総会で、前より噂になっていたクローク・パークでのゲーリック・スポーツ以外へ競技(ラグビー、サッカーの国際試合)の開催を認めるかどうか、についての投票(条項42条の修正案)が行われた。

投票の結果、それらの競技へもクローク・パークが解放されることになった。

拡張工事の結果、約8万人収容の巨大スタジアムとなったクローク・パーク。もちろんアイルランド最大のスタジアム(ヨーロッパでも4番目だそうな)。しかしながら、ゲーリック・スポーツ専用ということで、その稼働率はものすごく低い。今年の夏に予定されているU2のスタジアムツアーが始めてのスポーツ以外のイベントへの貸しだしということになるぐらいだから。

ただし、ラグビーやサッカーも使えるようになったとはいえ、すぐにラウンズダウンからクローク・パークへ移れるわけでもないらしい。BBCによると、一回の使用料として£1.2Mを予定しているとのこと。これは現在FAIが親善試合でIRFU(アイルランドラグビー協会)へ払っている使用料の10倍に当たる。現在ラウンズダウンのキャパシティが4万人であることと比較しても、足元を見られているのは間違いない。

さらに照明の問題もあるらしいので、当面はラグビーもサッカーもラウンズダウンを使用するとのこと。ただし、現在計画されているラウンズダウンの再建工事*1を着工すると嫌でもクローク・パークを使わざる得なくなるので、近い将来、2007年度のシックス・ネーションかユーロ2008の予選あたりからクローク・パークを使用することになるだろう。

でも、せっかくの巨大スタジアム。指をくわえてみているのがもったいないのも事実。キック・オフの時間まで発表されたイスラエル戦はともかく、予選最大の山場対フランス戦、スイス戦のどちらか、もしくは両方ともクローク・パークでやればみればいいのに。デーゲームなら照明の問題もないし、この2試合ならチケットが売れ残ることもないだろう。8万の緑色の軍団は壮観だぞ、たぶん。ただ単に、チケットが楽に手に入りそうだからという、個人的な願望なんだけども。*2

*1:街中から近いのはいいのだけれども、いろいろと不具合のあるスタジアムです。メインスタンドは線路の上にはみ出しているとか、ゴール裏は屋根がないとか、バックスタンドはピッチサイドまで屋根が届いていないとか、飲食店が少なくて、チップスを買うために並んでいるだけでハーフタイムが過ぎちゃうとか、せめてビールぐらいスタジアムの中でも売ってくれ、とか。

*2:数日以上公演するU2のチケットすら取れなかった人間が何を言う。