こういうときに限ってアンテナが働かない

人間何らかのアンテナみたいなものを持っている。
僕の場合特に、今会いたくない人に対するそれに関しては、結構いいレベルに達している、と思っている。

相手がこちらを見つける前に、先にこちらが相手を発見できれば、最悪の事態を避けられる。昨日も洗濯物を抱えてとぼとぼ歩いているときに、前方数十メートル先に、日曜なのにフラフラ校内を散歩している指導教官を発見し、事なきを得た。

もちろん視野というのもあるだろうけど、雑踏のなかとかあんまり見渡しが利かないところでも、ある程度発動することを考えると、必ずしも目に依存した能力でもない模様。それに僕は自慢じゃないが目は良くない。

だから何らかの違う能力も動員しているんだろうけど、気を抜くとたまに機能しない。まあそういう仕様なんだろう。

重い荷物を抱えて、図書館について一息ついた瞬間。完全に気が抜けていた、そして、ふと振り向くと20メートル先に指導教官が居た。僕が振り向いた瞬間、相手も気がついたらしく、笑顔で近づいてくる。これは逃げられない。

別に逃げる必要はないのだけれども。なにせ論文の予定計画からはだいぶ遅れが生じている。相当余裕を持って予定を組んでいるという気の緩みもあるのだけれども。だから、指導教官とはまあ楽しく情報交換して終わり。ただ、調子に乗って、「今週中に今の執筆中の部分は書きあがりますんで、御指導よろしくお願いします。ええ、政治学とか社会理論みたいな話は正直疲れてきました。2月からは気持ちを入れ替え歴史学らしい研究をします。安西先生、史料が読みたいです。」とか言っちゃった。まあもとよりその予定だったとは言え、言葉にしちゃうと、強制力が生じてしまうから。まあちょっとぐらい強制力を利かさないとやばいぐらいだらけているのだが。

というわけで、目下全力ででっち上げております。いつもこういうパターン。