偶然

というわけで学科の忘年会?クリスマス・パーティ?打ち上げ?納会?まあそんな感じなものがあったわけです。場所は、ナショナル・ライブラリーのまん前にある、小さなホテルに併設されているパブ。いつもながらここを選んでいる理由は良くわからない。大きいわけでもないし、学校から近いといえば近いのだけれども、一番近いというわけでもないし。そんなに混まないパブだから、ということなんだろうけど、それでも金曜日なんで、それなりに混んでいたし。

時間通り行ってももちろんほとんども誰もいないのは当たり前として、去年と比べて格段に成長しているのは、場所予約を取っていたころ。パブで場所予約なんて可能なんだと、少し関心するものの、2つのテーブルしか押さえていなくて、何人来るの今日?そもそも前入りしている助手だけで一つのテーブル占有している。

まあ適当に飲み始め、適当に喋り、2杯目を飲むぐらいには、予約しているテーブル回りからは当然はみ出しはじめ、3杯目ぐらいの段階で、パブの一角だけ立錐の余地もないぐらいの人。もちろん席はないので、立ち飲み。つまみなんぞだれも頼まない。もちろんうるさくて何言っているかよくわからないので、差しさわりのない話ばかり。今の状況とか、そんな話。あと、この夏に東京に遊びにいった子が居たので、その子とは東京の話をして少し盛り上がった。びっくりしたそうな。するだろう、こんなとこ住んでいる人間がいきなり池袋に泊まって、銀座でお買い物して、浅草を観光したら。予想以上に英語が通じたこともびっくりしたそうな。『ロスト・イン・トランスレーション』にはならなかったそうな。でも一番笑ったのは、最後成田に向かうとき、普通電車の切符を買ったら、彼氏ともどもほとんどすっからかんになっていたらしい。その状況で成田エクスプレスに乗ってしまったらしい。車掌が回ってきたときに、料金が足りていないという件ですごく揉めたらしい。財布の中身全部見せて、ほんとにお金がないということを一生懸命説明して、すごく平謝りして、見逃してもらったらしい。そんなこと可能なのかな。外国人だからかな。

そんな感じで宴もたけなわ、気がついたら、最初にいた一番端から、逆側の一番端の入り口の方まで追いやられていた。中には入りづらい状況で手持ち無沙汰な状況で、どうしようかな、と思いつつトイレにでも行こうかと思った瞬間、日本人の某女史とばったり出会う。なんでも今からこのパブで違う日本人の方と飲むらしい。へ?と思ったのは、そのその待ち合わせているもう一人の方の方は、僕の通っているコースの先輩にあたる人。どうやら今日ここで、学科の飲み会がやっているとは露とも思っていなかったらしい。なんか指導教官や友人には、めんどくさいから会いたくない、ということだったので、ハプの反対側の方で、飲み直し。

そして気がつけば2時。
昼過ぎから何も食べてないし、ひたすら飲んでいただけなので、パブから追い出されたとき、物凄く空腹を覚えた。こういうときに、ラーメン屋があったら、すごく幸せなんだけどな。つまみを食べながら飲む日本のスタイルの方がやっぱり好きだな、と実感した。

そして、酔いが覚めて目が覚めた朝6時半。眠いけど、もう眠れない。