パンツかぶっています

昼下がり溜まりに溜まった汚れ物をカバンに詰め込み、大学の広場裏のコイン・ランドリーまで。洗濯している間に、図書館に返さなきゃならない本の読み終えていない部分を一気に読み、ついでに必要箇所をコピー屋でコピーし、そのお店の系列の安い文房具屋でクリスマス・カードとか購入し、余った時間で昼食を取って、本を図書館に返却。都合一時間半。

洗濯物が乾く時間を見計らい戻ろうとすると、大学の広場で変な奴らがたむろっている。頭になんか白いものをかぶっている。なんかのデモかな?と思い、近づき、プラカードを見ると、「The Gorvernment is Pants」と書いてある。

なんのことかと思ったら、大学の登録費値上げを非難する学生のデモらしい。そして、彼らが頭にかぶっているものは、よーく見ると、男物のブリーフ、白、巨大、でも新品、たぶん新品、新品じゃないとちょっと嫌かな、というもの。もちろん男性だけじゃなく、女性もかぶっています。かぶり方も人それぞれ。すくなくともパンティー仮面のようなかぶり方をしているやつはいなかった。あれをするにはあまりにも巨大なパンツだったし。なんせ着ぐるみのゴリラが普通にはいてジャストサイズの大きさだったから。

で、まだ時間があったので、ちょっと観察してみた。学生が何人か前に出て、政府の大学登録費値上げ断行を非難したり、それがちっとも大学の運営に還元されていないことを叫んでいる。そしてところどころでパンツというシュプレッヒ・コール。切実なんだか、ネタなんだかいまいち良くわからない。

この登録費というものは、日本の大学制度にはないもので、学費とは別に学生が毎年大学に納めなくてはならないもの。これは一律でアイリッシュだろうが、EU市民だろうが、非EU圏からの留学生だろうが、全員、一括で年度頭に払わなきゃならないもの。これを払わないと学生として登録してもらえない。

これが今年いきなり10万円ぐらい、一気に値上がりして学生が怒っているのだ。一人10万円だから結構な金額なわけだけど、これがどこに使われているのかは、謎。それが今回のデモに繋がっているみたい。デモといっても100人もいなかったのだけれども。

でも、真剣に学生運動チックにやるのじゃなく、笑い飛ばせみたいな心意気は共感するけど、でも、パンツか。パンツかぶるのは嫌だな。パンティはもっと嫌だな。というわけで遠巻きにせせら笑いを浮かべて、見物して終わり。最後になんかウクライナのビラも貰ったけど、これはぜんぜんリンクしていないじゃん。