そろそろ冬支度

日増しに日が短くなっている今日この頃。寒さはまだまだたいしたことないけど、あと一ヶ月もすると、コートが必要になりそう。もちろん今既にコートを着ている人はちらほらみかけます。8月ぐらいからそういう人いましたから。逆にまだまだ半袖の人もいるので、ものすごく季節感に乏しい街の雰囲気です。

そろそろコートの季節か、と思って街をふらついていると、自然と売っているコートが目に入ってきます。どこのお店も夏物の処分が終わり秋物、そして冬物へと主力商品を入れ替えている最中。まだまだ品数は少ないけど、徐々にコートも売り場へ現れてきています。

そんな新しいコートたちを眺めていると、ふつふつと物欲が沸いてくるのが常。なんかすっかりコートを買う気満々で試着とかしております。金あるのか僕?と自問しながら、奨学金おりたばっかりで、ちと余裕をかましてみたりもしております。

今欲しいのは、まっとうなウールで出来たチャコール・グレーか紺のダッフル・コート。あんまり重いのは嫌だから、ウール100%である必要はないけど、アクリルとかが混ざるのは不可。10年ぐらい平気で着れそうな出来の良い、普通のダッフル・コート。

僕の中の人が僕はつぶやきます。
「日本で買った方が安いよ。」「バーゲンまで待ってもいいんじゃない?」「コートあるからいらないんじゃないの?」「それよりも仕立てのいい黒いスーツ作ったほうがいいんじゃねぇの?」とか。

違う中の人が叫びます。
「とりあえず引越しが終わるまで待て。何かと物入りで、どれぐらい出費するかわからんのだぞ。」「コートの前に布団や鍋や皿や包丁だろ。」「つうか年間予算考えて行動しろ。」とか。

そうするともう一人の中の人がささやきます。
「欲しいときに欲しいものを買わないで後悔するより、買って後悔する方が、遥かに君らしくていいと思うよ。」「第一、バーゲンにそのコートがでる保証はどこにもないしね。」「そうこうしているうちにあのコート売れちゃうかもね。いいコートだったね。」「たぶん、君はそうやってまたコートを買い損ねるんだよね。ダッフル・コート欲しいって何年も言っていて、でも、まだ買えていないだから。今年もきっとそうかもね。」

そんな僕の中の人たちとのやり取りに疲れ果てた結果、昨日はギャング物のDVDを買って帰ったわけです。ちなみに今いいなぁと思っているコートは、某イギリスのブランド物で350ユーロぐらい。もう少し安いメーカー(リヴァー・アイランドとかのカジュアル・メーカーで、だいたい250ユーロ弱)のだと、僕の条件からちとはずれてしまい、もうちょいと欲張るとすぐ650ユーロぐらいに跳ね上がってしまうのが、この街が買い物に適していない理由。もう少し探して、来月末ぐらいまでには結論を。明るい色のニットもちと欲しいのだけれども。