U-23 日本代表

今回のオリンピックチーム、個人的にぜんぜん思いいれがないので、すっかりやっているの忘れていたら、あっさりと2連敗して、トーナメント出場を逃したらしい。残念といえば、残念なんだけど、まあしょうがない。

なんで、思い入れがないかというと、僕が日本にいたころのチームとすっかりメンバーが入れ替わっていて、具体的なイメージがわかないからです。なにせ闘莉王も平山も高松も今野も僕が知っているU23にはいなかったのだから、しょうがない。日本を離れてまだ一年しか経っていないけど、すでに浦島太郎状態*1なわけです。5月の末から6月の頭にかけて日本に一時帰国した際に、ちょっとだけテレビで試合観戦したけど、疲れがたまっていたせいもあって、すぐに爆睡してしまったので、ほとんど記憶がない。そんなんで、ほとんど情報がないので、具体的なイメージがわかないのです。

フル代表だってまあ似たような状況なんだけど、さすがにあのクラスになるとJリーグの試合なんかで、ある程度元から情報があるし、その辺から出来、不出来を判断できなくもないけど、U23とかユースとかになると、この辺が結構厳しい。上に挙げた人間だとたぶん試合をしている映像をまともに見たことあるのは今野ぐらいだと思う。サンフレッチェに昔いたトゥーリオと現在の闘莉王は本当に同一人物なんですか?というぐらいの感じ。

これからネットでいろいろと感想や山本監督批判があるのだろうけど、やっぱり失敗の原因は、このように継続したチーム作りが出来なかったというところにあるんだろう。確かにチームの根幹をなすような選手が、後から合流してきたという事情はあるのだろうし、僕が知っているU-23チームが今の状況より優れていたとも思わない。山本監督なりに最大限の努力をした結果なんだろうし、努力は認める。しかしながら、最後まで明確な型を作れなかったというのは、やはり明確に監督のミスだろう。たしかに、最後の最後まで選手起用や戦術で悩むほど、結果的にこの世代は豊富な選手層を誇るほどになった。しかし、彼はここのチームが誕生して以来、継続してこのチームを指揮し、なおかつ以前では考えられないような協会やJリーグのチームから最大限の協力を得ていたわけだから、時間も機会にも恵まれていた。もう少し早い段階から、ある程度チームの型みたいなものを作る余裕はなかったのだろうか。

とはいえ、この結果をもって、彼が監督としての才覚がまったくないとレッテルを貼るつもりは毛頭ない。フランス・ワールドカップから数年たって、岡田監督は間違いなく日本でもっとも優秀な監督の一人になった。アトランタ五輪からもうだいぶたったけど、某大阪の某監督は、少なくともネット上では評判の悪い監督のままだ。彼がどちらの道を進むのか今のところ良くわからないのだけれども、今回のオリンピックの失敗を糧としてくれることを、ただただ心から願う。本人は、もう二度と監督なんてやりたくないと思っているのかもしれないけど。今現在、彼に匹敵するほどの国際経験を積んだ日本人の監督はほとんどいないのだから、この財産は、別に監督という仕事だけでなくて構わないから、うまく日本のサッカーのために生かしてほしい。

*1:なにせ谷亮子って誰?と思うぐらいです。足の怪我を押して金メダルおめでとうございます。怪我のニュースを見たとき本気で、野球の旦那が怪我をしたとずっと思っていました。