21g

イースター休みに見ました。
時間軸をブチ切れにしつつ、複数の主人公の視点からストーリを構築していく、まあ、タランティーノ以降のオーソドックスな作り方。話は非常にシリアス。泣きはしないし、感動もしない。でもいい映画。話うんぬんよりも役者を、そして彼らの演技を楽しむ映画なんでしょう。


ショーン・ペンとベネチオ・デル・トロ。二人とも大好きな役者ですが、ものすごくいい。今まで一番いい演技かも、と思うぐらいの気合の入った演技です。特にショーン・ペン。文句なくかっこいい。冷静に見ると、結構理不尽な役柄なんだけ。でも、そういうことを感じさせないぐらい説得力のある演技。『指輪』がなければ、これか『ミステリック・リバー』のどちらかでオスカーとれていたかもね。でも、ここんとこずっといい演技をし続けているので、近い将来取れるでしょう、たぶん。

でも、この二人がこんだけやると、ナオミ・ワッツじゃちょいと軽くなっちゃう。嫌いじゃないし、ぜんぜん悪くはないのだけれども。ジャンキーとか泣いたり、叫んだりしている分にはいいんだかけれどもね。