The Dreamers

ひさしぶりの映画ネタです。
最近忙しいのと、ネタ切れ&見ようと思っていた映画が結構あっさりと打ち切りなどいろいろありまして、思うように見れなかったのですが、学校も一応お休み(でも、毎日図書館通いですが)だし、週末の予定もないから、遅めの時間で見たい映画はと、調べたらThe Dreamersという映画が面白そう。ということで、見に行きました。ちなみに『座頭市』も今日から公開。これは来週にでも友達と見に行く予定。

この映画、監督はベルナルド・ベルトリッチ。有名な方みたいですが、彼の映画、見たことありません。『ラスト・エンペラー』とかの監督だそうです。

お話は、68年革命真っ只中のパリ。主人公はアメリカ人。仲良くなったフランス人の双子の兄妹との間の、友情というか、恋愛というか、近親相姦というか、三角関係というか、まあそういうお話。だからエロエロです。日本だと修正が入るか、下手するといくつかのシーンはカットされるかもしれません。

こんだけの設定だと、シリアスかと思いきや、そんなことはない。ほとんどコメディ。コメディの予定じゃなかったんだろうけど、結構笑えます。しかも、主人公を含めた3人が共に、お馬鹿な映画オタク。元ネタは1930年代の映画が多いので、ほとんどわかりません。でもこれも結構笑える。

当然、最後の方、少しばかりシリアスにはなるのだけれども、前半お馬鹿をやりすぎたおかげで、ぜんぜん感傷的になりません。だけど、おもしろい。

いくぶんか68年革命を美化しすぎている感はあるし、フランス人の双子の会話の大部分が英語という点がものすごく違和感がありますが*1まあ、目をつぶりましょう。

あと、主人公のマイケル・ピットという役者が、ディカプリオのばったもんみたいで、どうかと思いました。双子の兄ルイ・ガレルという役者にだいぶ食われている感は否めない。でも、これは個人の主観なので、見る人が見ると、「ディカプリオの再来」として、人気がでるのかもしれません。でもこいつ、中途半端なんだよね。

そういう映画です。芸術的作品というよりも、映画オタク+兄萌え+妹萌え+エロみたいな感じの映画なんで、肩肘張らず、笑ってください。ただ一番笑ったシーンはおそらくボカシが入るので意味がわからないかもしれませんが。

にしても、フランスって本当にこういう国なら、学部時代に第二外国語のフランス語もう少しまじめやって、フランスへ留学するんだったなぁ。「ミロのビーナスごっこ」は少しあこがれました。

*1:一応設定で母親がイングランド人だから英語がペラペラということ、でも、一応フランス留学しているアメリカ人相手に英語でしゃべるかいな、フランス人が。