僕の背中はまだまだすすけてはいないらしい

nasastar2004-02-23

人様の宗教のおいしいとこだけを横領する、素適な日本文化に慣れ親しんでいる僕は、安息日には何もしません。

というわけで、毎度のごとく、週末にやるべきだった課題を月曜日にあくせくとやっております。

まあ、先週末は、金曜日の夜に「鳥船舞踏社」という団体の、いわゆる「暗黒舞踏」系のダンスを見に行ったり、土曜日に朝3時まで続く舞踏会なんぞに行っていたりと、遊びすぎたわけで、日曜日は純粋に労働力の再生産のための休暇が必要だったわけで。

暗黒舞踏」の方は、客の入りもまあまあで、こういうのを始めて見た限りの印象では、結構面白かった。でも、こういうものの前提になっている、昭和後半のアングラやエログロみたいなものを、おそらく共有していない*1アイルランド人や諸外国の方々が、これをどう思ったのかは、非常に気になった。英語表現って、不思議なもので、みんなとりあえず、褒めておけばOKみたいな感じの用法が多いので、あんまり突っ込んだ議論には、ならないんだよね、即時的には。何人かの人と幕間に話したけど、「すごいんだけど、理解するのは難しい。ところで彼らは日本で有名なの?」みたいな感じのことばかりだし。まあ、僕自身、僕の感じたことを日本語ですらうまく表現できないのだから、人のことをとやかく言うことはできないんだけど。

とはいえ、面白かったのは、こういう舞台表現でよく言われることなんだけど、「身体の記号性を喪失させることによって、逆に日本人としての身体的特長を前面に」みたいなことは、非常に痛感させられた。白塗り、性器だけを白い布で隠した状態がまさにそれなんだけど、日本人のダンサーの方とアイルランド人の人が同じ格好、同じダンスを踊るんだけど、やっぱり、日本人は日本?少なくともアジア人だし、アイルランド人は白人なんだ、ということを痛感してしまう。男性にも限らず、女性もやっぱりそういう印象が。当然日本人のダンサーの方々はそれに特化した肉体を作られているので、よりそういう印象が強まっているとは思うけど。

だから「西洋的な肉体ではなく、日本人的特性」みたいな試みはある程度は成功していたと思うけど、それが、「美しい」かどうかは、ちょっとばかり疑問。これは僕の経験や価値観の問題だと思うけど。

で、土曜日は、舞踏会。詳しくはhttp://www.doblog.com/weblog/myblog/1576
一応別の写真もアップということで。
賞品の「ジェイムス・ボンド・・・」の内容は良くわかりません。
聞けばわかるんだけど、聞くのもなんなんで。当日のお楽しみということで。
で、先にも書きましたが、はねたの3時です。
7時スタートです。10時過ぎぐらいから、ずーっとダンスでした。
別に社交ダンスというわけではありませんでした。
いわゆる懐メロです。ABBAとかヤングメンとか、そんな感じです。

ヤングメンのさびの部分は世界共通で、Y、M、C、Aと手でポーズを決めるということがわかりました。

まあ、途中アイリシュ・ダンスを踊ったり、ワルツをやったりするので、舞踏会らしいのですが。

僕は、適当に踊っていました、ワルツやチークダンスは無理ですが。
踊っている時間より、同じ年のアイリッシュのおっさんに捕まって説教されている時間の方が長かった。2時間以上捕まっていたと思われます。内容ですか。簡潔に、「女を口説け」、「アイルランド人はくず」だの、2点です。ええ、いい迷惑です。

そんな感じの月曜の昼下がり、課題は一行も進んでおりません。

*1:当然、そのころに生まれ、そういったものがはぐくまれた場所から最も遠い場所で育った僕も同じく共有してはいない。でも、そこに存在しなかった/できなかったからこその憧れみたいなものは、感じています。でも、こういうのを挙げていくときりがなくなるので。