蝶ネクタイ

さすがに、そろそろ、「晩餐会」とやらに、何をきるか考えなきゃ、と思い、今手持ちの服と案内状を見直す。
思いっきり「black tie」と書かれているので、やはり皆様タキシードで来られるようです。

タキシード、借りに行くのもめんどくさいし、借りても高そうだし、嫌だな、ということで、ネットであれこれ検索。

とりあえず、蝶ネクタイをすればOKみたいらしい。(ほんとうかどうかは今回確かめる)なので、手持ちのダークスーツ+蝶ネクタイ、というきわめてフジテレビの「軽部アナ」のような格好で出撃することに。

じゃあシャツはどうしよう?とあれこれ考える。個人的に色物、しかも結構派手なシャツが好みで、そう多くは日本から持ってきておりません。蝶ネクタイという時点で、だいぶ痛いのですが、なんかさらに痛くなりそうな予感。かろうじて、一枚白のいわゆるワイシャツが発見されるも(こちらで一度も着用していない)、形状記憶の化繊たっぷりの、みるからに冠婚葬祭用の無難なもの。現状の候補の中では一番蝶ネクタイに合いそうだが、どうだかな、これは、と思ったしだいで。


というわけで、朝一で学校のそばのデパートへ。前日ふらふらと相場を確かめに行ったときに、まだしぶとくやっているバーゲンコーナーに蝶ネクタイが売っていたことを確認していたので、物色に。
自分で結ぶタイプと既に結んでいるタイプがありまして、既に結んであるのは12ユーロと、その辺のネクタイ専門の安いお店よりぜんぜん安い。自分で閉めるやつは『グッチ』とか『イブサンローラン』とかなんで、結構高い。良くわからないので店員に閉め方を教えてもらったけど、店員も良くわかっておらず、既に結ばれているタイプを薦めてくれました。

で、ふと見ると横でシャツもバーゲンに。売れ残りのドレスシャツとかそんなシャツです。さすがに、ふりふりつきは、着ないだろう、とか、そんな感じ見ていたら、さすがに、形状記憶、化繊、量販店くささの漂うワイシャツでは、駄目なような気がしてきます。

当方、首のサイズが尋常ではないので、シャツを選ぶのは結構大変&サイズ表記がぜんぜん違うので、戸惑う、ということで、結構かったるく、普段は適当に選んで終わり、(第一ボタンが閉まるかどうかは賭け)もしくは、途中で購買意欲がなくなる、のが常なのですが、時は、平日、朝一のデパート。客はいない、でも、日本と違い、店員のやる気もない。ということで、シャツの試着ができるかどうか試しに聞いてみたところ、やる気なく「いいよ、勝手に、いくらでも」と。

というわけで、普段着ないような、ドレッシーなシャツをたくさん試着しました。ええ、似合いません。

でも、なんか楽しかったので、気がついたら、気持ちよく襟がオープンな、Brioniとかいうイタリアブランドの白で、生地はものすごくこっているけど、デザイン自体はものすごくプレーンなシャツも購入。当然気持ちよく割引されています。60-70%ぐらいかな?割引率。

というわけで、土曜日に向けて「軽部アナ」コスプレの準備は完了。