コンフェデ杯 ブラジル VS ギリシャ

新聞見たら、地上波でコンフェデ杯の中継があることを知る。一日一試合だけ。
昨日もあったらしいが、あいにくその時間帯はパブで酒を飲んでいたから見れなかった。でもパブで放映していなかったらまだあんまり認知されていないのかもしれない。放映中もハーフタイムなどに、何度かこれからの放映予定のコマーシャルを流し、煽っている。スタジオからのコメントしているのは、ケアー監督だったりするぐらいRTE*1的には気合を入れているみたい。コマーシャル自体は各国主力選手を紹介するような内容。日本は・・・・稲本。まあ現在唯一のプレミア・リーグ所属の選手だしね。映像はワールド・カップでの得点のシーン・・・。あれからまともに働いていないんだよね実際。

もちろん今日の放映はブラジルVSギリシャ。日本は来週の対ブラジル戦が放映されるそうな。ということで、このコンフェデ杯はすべての試合がちゃんと見れそう。

というわけで、飯を食いながら、酒を飲みながらまったり観戦。途中から同居しているギリシャ人と一緒に。

彼曰く、「2-0までなら負けに入らない。勝つのは絶対無理。今日一杯ギリシャ人スタンドにいるけど、あいつら絶対ギリシャ応援しにいっていない。ブラジル見に言っているんだ。なんせ僕ら、ブラジルのサッカー大好きだもの。ずっとあのサッカーに憧れて、ワールド・カップで応援してきたんだから」、とのこと。結構サッカー好きな香具師らしく、試合があることを気づかなかったくせに、いろいろと語りかけてくる。ベッケンバウアーが映ると「ドイツ最高の選手だった」とか、「ロナウジーニョが今一番素晴らしい選手だ」とか、語っている。語るだけに留まらず、いろいろと意見を求めてくる。めんどくさいが、まあ嫌いじゃないので答える。弁護士免許を持ち、今、法制度の国際比較を学ぶために留学しているエリートにしては、こういうところがおバカで、人間味溢れていて、いい感じだ。


彼の「2-0」までならOKという、淡い夢を打ち砕くかのように、ブラジルはガチ。だいぶ反則の域に入っている。アドリアーノの一点目。あーあーと、ため息しかでない。ロビーニョの二点目。あそこに走りこまれている時点でダメなんだけど、あの角度のないところからワンタッチであれをねじ込まれるとね。三点目のFKも完璧。ちとキーパーが二点目、三点目と反応が遅いのが気になるものの、どちらも動けなくてもしょうがないかな、というレベルだとは思う。なんでこれでアルゼンチンに負けるのさ、と愚痴りあうぐらい、卑怯。

ギリシャもユーロのころと比べると、ちょっと集中力に欠ける印象。もっとも三点共に不可抗力のような失点なのだけども。ギリシャはもしかすると、向上した技術レベルに見合う形でチームの方針を変更し、その再構築の過程なのかもしれない。ブラジル相手に、いくらか持たされていたとはいえ、ポゼッションは互角。しかしながら、カウンター以外で攻撃が組み立てられないのだから、そのチーム戦術の方向性が正しいのかどうかは判断しづらい。ただプレスを掛ける位置はユーロのころに比べると確実に低くなっているはず。もしろ前掛りになったブラジルの方がプレスの位置は高い。肉食獣が草食動物を襲うかのように、相手に余裕を与えることなく、きっちりと潰した、そういう試合だった。

どちらにしろ次の試合、日本VSギリシャはグループ・リーグ突破に向けた生き残りを賭けることになる。ギリシャも立て直してくるだろう。日本もメキシコ戦の反省をうまく試合につなげて欲しい。願わくは好試合を。そして勝ち点3を。

*1:アイルランドの国営?放送。