北朝鮮戦に向けて

勝ち点1で、ワールド・カップ出場が決まる北朝鮮戦。
スタメンはだいたい決まったみたいですね。
左サイドに三浦淳ではなく、中田浩二の起用することの是非が結構議論になっているみたい。「また鹿島かよ」というふうに。

個人的な意見では、このジーコの判断は、彼にしては珍しくロジカルなものだとおもっているし、その判断に関して概ね了解している。

なぜ三浦淳ではなく、中田浩二なのか。それはおそらくフィードの精度なんだろう。
小野を欠き、中田を欠き、中村を欠き、中盤から長く、そして正確なボールを前線に、特に柳沢が今回もスタメンということらしいので、彼が狙うDFライン裏へボールを供給できる人間をどうしても中盤に入れておきたかったのだろう。稲本にしろ、福西にしろ、そういうプレーが持ち味の選手ではない。小笠原が長いボールを蹴らざるを得ないような展開は日本としては好ましいものではない。加地にそれを求めるのは・・・。となれば、左サイドに中田浩二という判断は決して間違えていないと思う。それに、タイは現在雨期で、スコールが多いと聞く。土砂降り、しかも水はけの悪いピッチに、どちらかと言えばドリブラー・タイプの三浦淳を投入するというのは、彼の持ち味を発揮できないかもしれないわけだし。それに、中田浩二には高さもあるので、セットプレーも期待していいだろう。

北朝鮮からすれば、最後の望みをかけた試合であり、威信を賭けた勝負となるだろう。中盤は激しい肉弾戦になるかもしれない。願わくは、誰も怪我することなく、そして素晴らしい結果を期待して。