プレミア・リーグ アーセナル VS ニューキャッスル

映画でも見ようかと思っていたものの、見たい映画までちょうど小一時間。運悪く最高のタイミングでパブに入ってしまい、ほぼ最初から最後まで見てしまった。

いつもながら酒飲みながらの観戦なので印象論以上のものではありませんが、ニューキャッスルは泥沼ですね。一点目はまあしょうがないとはいえ、その後も再三アーセナルに決定機を与え続けるDFライン。

最も印象的なシーンは、ヴィエラインターセプトからのカウンターの場面。中盤でルーズボール気味になったボールを競り合いながらうまく体をいれボールを奪取、そしてそのままゴールめがけてドリブルを開始するヴィエラ。アンリはその前方で、センターバックと右フルバックの間のスペースへ飛び込むタイミングを伺う。相手陣内半ばででのボール奪取でもあり、このタイミングでカウンターの仕掛けに参加しているのはこの二人だけ。それに対するニューキャッスルDF陣はセンターバック2人に右フルバックと人的優位に立っている。にもかかわらず中途半端な守備。ドリブルをするヴィエラの選択肢は、おおまかに考えて2択。そのままドリブルをしてミドルシュート、もしくは左前方で飛び出すタイミングを計っているアンリへのスルーパス。逆にニューキャッスルDFは、この二択を前提に守備を組み立てなくてはならない。にもかかわらず、センターバックフルバックの連携がうまく取れていないのか、飛び出したアンリの足元に絶妙なパスを通されてしまい、GKと一対一。アンリのシュートはうまく飛び出したGKギヴンに掠り、ボールは運悪くポストに当たり、ノーゴール。

この場面に典型的に見られるように、少なくとも今日のニューキャッスルの守備は問題だった。攻撃は・・・。こっちも課題は山積み。前半はボール支配率でもほぼ互角。しかしシュートまでに手数を掛けすぎて、有効的な組み立てとは言いがたい、そういう印象。後半は、ボール支配率で圧倒され、ほとんど攻撃を組み立てられなかった。それでも1-0で済んだのは、ひとえにGKギヴンのファインセーブによるところ。3-4本は決定的なシュートを止めたはず。

今節を終え、アーセナルは首位チェルシーに勝ち点差10でなんとかしがみつく。
一方ニューキャッスルは降格圏、18位のサウザンプトンとの差がなんと勝ち点11。
マンチェスターUまで優勝圏内と考えるなら、逆にニューキャッスルは立派な降格圏争いに参入ということになる。さすがにチーム規模、選手のポテンシャルが違うから降格することはないと思うけれども。