というわけで秋の夜長は読書

読書といっても、研究書をそろそろバリバリ読んでいかないといけないわけですが。

今読んでいるのは、19世紀のベルファーストの労働者居住地域のお話。

Religion, Politics and Violence in Nineteenth-Century Belfast: The Pound & Sandy Row

Religion, Politics and Violence in Nineteenth-Century Belfast: The Pound & Sandy Row

大学近くの本屋のバーゲン・コーナーで確保した*1本なんだけど、物凄く面白い。

まだ読み始めの段階だけど、カソリックプロテスタント混住から分離・紛争に発展していく過程を細かく追っている。たぶん今読んでいる雰囲気からだと、ナショナリズムみたいなものが立ち上がっていく過程で、宗教関係者、中産階級の思惑によって分断され、最終的にユニオニスト/ナショナリストの抗争という洒落にならない状況が生まれたんだ、という感じで落とし込みたいみたい。

この意見には、基本的に同意するし、今のところ研究手法も、叙述の方法も悪くない。
こういう研究のダブリン版、誰かやってくれないかな。
僕にはそんな時間も気力もないです。*2

*1:Four Courts Pressはアイルランドのまともな学術系出版社。ちなみにぼくはこの本を定価の4分の1ぐらいで入手。

*2:数年間の準備期間と十二分な研究資金があれば、なんとかなるかな?ならないか。なるといいな。