というわけで秋の夜長は読書
読書といっても、研究書をそろそろバリバリ読んでいかないといけないわけですが。
今読んでいるのは、19世紀のベルファーストの労働者居住地域のお話。
Religion, Politics and Violence in Nineteenth-Century Belfast: The Pound & Sandy Row
- 作者: Catherine Hirst
- 出版社/メーカー: Four Courts Pr Ltd
- 発売日: 2002/02/01
- メディア: ハードカバー
- この商品を含むブログ (1件) を見る
大学近くの本屋のバーゲン・コーナーで確保した*1本なんだけど、物凄く面白い。
まだ読み始めの段階だけど、カソリック、プロテスタント混住から分離・紛争に発展していく過程を細かく追っている。たぶん今読んでいる雰囲気からだと、ナショナリズムみたいなものが立ち上がっていく過程で、宗教関係者、中産階級の思惑によって分断され、最終的にユニオニスト/ナショナリストの抗争という洒落にならない状況が生まれたんだ、という感じで落とし込みたいみたい。
この意見には、基本的に同意するし、今のところ研究手法も、叙述の方法も悪くない。
こういう研究のダブリン版、誰かやってくれないかな。
僕にはそんな時間も気力もないです。*2