ポルトガル戦 スタメン予想

年末にふらりとTVをつけたら以前のアイルランド VS ポルトガルの試合が再放送されていた。確か日韓ワールドカップに向けた予選の試合。見始めたのは後半途中ぐらい。あの当時からだいたい半分ぐらいの選手が入れ替わった感じだろうか。まだダフはスタメンの位置を確保していないし、ロビー・キーンも今よりだいぶふっくらとした悪童面の若造、その横には衰えが見えつつも、未だチームのエースとして君臨していたクィンの姿も。

試合の方は、ロイの美しいミドルが炸裂し先制をするものの、某サンダーランド監督の謎采配でFWの二人を相次いで交代させてしまい、結果途中交代のダフの1トップというおそろしいシステムに。そのシステム変更直後にフィーゴに決められ引き分けに終わった、というもの。謎采配がなければ勝てた試合。でも結果としてワールド・カップに出場できたからこれで良かったのだろうし、あの当時はやはりあれが限界だったのかもしれない。

あれから4年たって、あのときの若造達はチームの主軸となり、あの試合の英雄は、紆余曲折はあったものの、復活し共にドイツへ向け戦っている。一方のポルトガルも黄金世代が去り、成功なのか失敗だったのかよくわからない自国ユーロを経て、現在グループ3の首位。グループ・リーグ首位同士の親善試合というわけなので、これはプレーオフを見据えてというよりも、ワールド・カップ本戦、しかもベスト16以降の戦いを想定しているといえるかもしれない。*1



結局召集辞退はロイ・キーン一人で落ち着いた模様。隣国イングランドの騒ぎに比べたらたいしたことではない。*2

ただし、ニューキャッスル、スーネル監督の要望でスティーヴン・カーは合宿には参加させるけど、試合には出さないで欲しいとのこと。これはケアーも了解したもよう。本来なら今季絶望といわれていただけに、復帰していることじたい不思議なわけで、両者ともに無理は避けたいのでしょう。

そういうわけで予想スタメンはこんな感じになるだろう。
     キーン  モリソン

 ダフ キルバーン ホランド リード

オシェイ カニンガム ダン  フィナン

        ギヴン


フォーメーションはいつもどおりの4−4−2.
悩ましいポイントは3つ

  1. 1.FW、ロビー・キーンの相棒は誰?

これについてはこれまでの実績でモリソンをスタメン予想。ただしここんとこサンダーランドで大活躍のエリオットを押す声が高まっているのも事実。実際、イレヴン・ア・サイドの投票でも、当初エリオットを押す声は20%程度だったものの、今段階過半数の50%を超えた。もちろん人気投票で決まるわけではないのだけれども、親善試合ということもあり頭からエリオットのテストをする可能性もあり。*3 

  1. 2.セントラルMF、ロイの代役は?

ワールド・カップ予選ではロイが復帰する予定。復帰すれば、スタメン起用は疑いない。しかしながら、怪我なりサスペンションなりで今後彼が出られない厳しい局面も想定されるわけで、今回ポルトガル戦、そのシミュレーションには最適。格からいうとマット・ホランド、ロイに似たタイプを選べばカーディフのキャプテン、カヴァナー、将来性というのもだんだん忍びない年齢になりつつあるが一応まだ若いクィン。個人的にはこのポジションでマンチェスターU、リアム・ミラーを試してみるのも一興かと思う。予想では無難にホランドを選出。ここも途中交代なりで他の選手が試されると思われる。

  1. 3.センターバックカニンガム*4の相棒は?

昨年のワールド・カップ予選ではオブライエンがスタメンで出場。しかし、最近彼の所属するニューキャッスルのチーム崩壊の煽りを受け、元からあった不注意なミスが増え、結果としてパフォーマンスが安定していない。ここいらで競争を煽るべくテストを行うのではないか。候補はブリン、ダン、ドハーティ。ブリンは年齢的なこともあり、このチームの役割はカニンガムのバックアップ。カニンガムと同時起用というのは少し考えづらい。試すのは勝手だけど、ちょっとスピード面で怖い。ということでダン、ドハーティの二人からという感じだろうか。この二人も決してスピードのあるタイプではないのだけれども。二人とも似たような、泥臭いマンマークとフィジカルで相手FWに仕事をさせないタイプなので使い分けが難しい。空中戦の能力なら間違いなくドハーティだが、どうだろう。ポルトガルのFWってそんなに高いイメージないし、一応前回クロアチア戦でもスタメンだったダンが引き続きテストされるという予想。

スタメン予想はまあこんな感じ。途中交代はおそらくプレミアへの影響も考え、ダフは比較的早い時間でお役御免になるだろう。そうすると代わりにマクゲティを投入する、もしくはミラーを入れて、リードを左に廻す、そういう交代策になるでしょう。同じくキーンも早めの交代の可能性。そうするとモリソンもしくはエリオットの使われなかった方が代わりに投入、もしくはアラン・リー、ドハーティなどの電柱投入後のパワー・プレーの予行演習という可能性もあるかもしれない。

見所は、チェルシー二人のマッチアップ、マンチェスターU二人のマッチアップというサイドの攻防か。

そういう感じ。

*1:ただ単にユーロに出られなかった鬱憤ばらしという気もするけど。

*2:キャンベル、ファーディナンド、テリー、キング、アップソン。センターバックは軒並み壊れているとのこと。

*3:前回クロアチア戦はエリオットが先発。ただしこのときはモリソンが怪我で不参加。

*4:マンチェスターU戦のバックパスはいただけない。たぶんクリスチャン・ロナウドは今回も狙ってくるかもね