イタリア行きのカウント・ダウン

気がつけば10日を切って、あと一週間ちょっと。航空券、サッカーのチケット、ホテルの予約等はあらかた済んだ、と思っていた。

世界中のいろんな所、ヨーロッパの西の端、東欧、北アフリカ、日本からイタリアで集合という感じの旅なので、最後はちょっとバラバラ。僕はヴェネチアからの飛行機を予約したのだけれども、ミランから戻る友人の方が多い。これだったら最初からミランIN,ミランOUTにしておけば良かったけど、まあいいや、せっかくだから同じくヴェネチアから日本へ帰る友人と最後はヴェネチアに泊まることにした。

それにしてもヴェネチアって本当にわかりにくい。ガイド・ブックをながめても街のイメージがわかないし、独自ルールが多すぎる。もちろんアイルランドで日本語のヴェネチア観光ガイドが買えるわけないので、当然英語の『ロンリー・プラネット』を使用中。このシリーズ、評判がものすごくいいけど、僕はあんまり好きじゃない。『地球の歩き方』より事細かに説明してくれているけど、実際にはとその程度の情報じゃぜんぜん足りない。ホテルの予約にしたって、事前予約するなら、今だとネットのホテル予約サイトを通すと、この本で紹介されているホテルよりぜんぜん安くて安全なところをスムーズに予約できるわけだし。行ってしまえば行ってからで、結局は自分の足で情報を稼ぐしかない、というか、それが楽しくて旅行するようなもんだし。

それに文章主体で、ぱっと見た瞬間に情報が目に飛び込んでくるという感じでは、少なくともない。腰をすえて、蛍光ペンとか持って、プランを立てるための本。時間と精神的な余裕のある人向けのガイド・ブック・シリーズなんだろう。たぶんこの感想は個人差があるのかもしれないけど。この本でロッテルダムに行ったときにこのガイド・ブックで紹介されていたホテルを予約して、さんざんな思いをしたのが、印象を悪くしているのかもしれない。でも、なんか知らないけどまいどのようにお買い上げ。

ずっと検討しているのは、空港までのアクセス。
僕のフライトは夜なので、ヴェネチアのどこでも本当は問題ないのだけれども、もう一人の友人は昼のフライトらしく、午前中には空港に入りたいらしい。彼だけスケジュールが厳しいにもかかわらず、自分で調べる気配はない。なんせ、未だにガイドブックも開いていないという。それどころか、買ってもいないらしい。おいおいおい。ヨーロッパ初めての外国人として、その態度は実際どうよ?道中ずっと誰かしらが、お供するとはいえね。

本土?の方のメストレに泊まるというのも一つの案としてあったのだけど、せっかくヴェネチアまで来たからには、ヴェネチアらしくどこかの島に泊まろうと今勘案中。街中だとやっぱり高いので、リドあたりのホテルをいくつかピック・アップして、とりあえずメールでお伺いをたてたところ。ここからなら高速フェリーが回ってくるので、多少時間は掛かるけど、タイムテーブルどおりに運航さえしてくれれば、予定が立てやすいかなぁ、という見立て。実際行って見ないと良くわからないけどね。

そんな感じで、後一週間ちょっと。それまでに今やっている作業に一段落つけなければ。絶対帰ってきたら、脳みそはすっかりワイン洗浄されていて、きれいさっぱり忘れているに違いないのだから。